人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『白浪五人男』の舞台と台詞(4)  忠信利平

<忠信利平>
続いてあとに控えしは、月の武蔵の江戸そだち
がきの折から手癖が悪く、抜参り(ぬけめえり)からぐれ出して
旅をかせぎに西国を、廻って首尾も吉野山
まぶな仕事も大峰に、足をとめたる奈良の京
碁打と言って寺々や、 豪家へ入り込み盗んだる
金が御嶽(みたけ)の罪科(つみとが)は、
蹴抜(けぬけ)の塔の二重三重
重なる悪事に高飛びなし、後を隠せし判官の
御名前がたりの忠信利平。

「御名前がたりの忠信利平」という台詞があります。「忠信」は判官<義経>の忠臣佐藤忠信が、時には義経の身代わりを演じながら主君を守って奮闘する故事に由来した綽名(あだな)です。忠信のことは、近松の浄瑠璃や歌舞伎の義経千本桜などで、人々にはよく知られていました。

お母さん方の熱心な協力が、芝居稽古を支えています。
『白浪五人男』の舞台と台詞(4)  忠信利平_b0032475_6535187.jpg

by shiranami5m | 2004-10-04 06:59 | 歌舞伎のこと
<< 『白浪五人男』の舞台と台詞(5... 『白浪五人男』の舞台と台詞(3... >>